筍香米は、歴史学を専門とする一人の師のご指導のもと、氏神さまの前で古代祭祀を行いながら育てられてきました。
田植えのはじまりに祈り、収穫の終わりに感謝を捧げる──
昔から続く“稲作の営み”そのものを大切に守り続けています。
この師とのご縁を通じて、日本人が古来より大切にしてきた農耕と季節のリズム、そして神道が担ってきた精神的な安心の形 を深く学び、その姿勢を田んぼの中で丁寧に実践してきました。
そうした歩みの延長線上に、2024年、伊勢神宮の内宮・外宮への新米奉納という機会がありました。選ばれたというよりは、“この土地の営みが伊勢につながった”と感じる瞬間でした。
奉納は栄誉であると同時に、「日本人のアイデンティティ、御縁、自然への畏れと感謝を忘れない」というこの国独自の稲作文化の原点に、静かに立ち返る行為でもあります。
私たちにとって奉納は“目的”ではありません。
自然からいただいた実りを、次の季節へ、次の世代へ手渡していく──
その古くから変わらない願いの延長にある営みだと捉えています。
筍香米を口にするということは、この循環と祈りの流れに、あなたもそっと加わるということ。
食卓にのぼる一杯のごはんが、 自然と人の営みをもう一度つなぎなおす時間となりますように。